2013年4月27日土曜日

情報デザインとしての面積図

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

井上ひさしさんの名言です。
個人的にDTP作業に通じるものを感じます。その意味で視覚的に分かりやすく伝える図表は重要です。今日、twitter上に↓が流れてきました。


正直、何ですかコレッ?の図です。一瞬、住宅の間取り図かと勘違いしました。
情報デザインの失敗例と言い切ってもいいと思います。



興味が湧きましたので著者のblogデータえっせいを覗いてみました。

図書館職員の非正規化(ジェンダー差)では


上表のデータを6つの属性カテゴリー(2×3)の量を面積図で表現してます。


横が男女比、タテが雇用区分です。大きさで人数を表してます。これは成功例です。
注目べきところを赤の太枠で囲んでます。欲を言うなら2つの図の間に矢印が欲しい。

一瞬、間取り図かと見間違った結婚・交際格差図と雲泥の差です。

だったらどんな図がいいのか? 多分、元の図は↓だと思います。


横軸が収入区分、縦軸が割合ならば、人数は奥行きで表すしかありません。

こんな感じですかねぇ~。


っと、奥行きを棒グラフの幅で表せばもっと効果的になるよな。↓


2013年4月26日金曜日

予習メモ〆(゚_゚*)

4年前にDTPを離れてから退化の一途をたどってます。
当時は、こんなライン作業DTPならやらない方がマシ!などと思っていたのですが、やってた方がまだマシだったかな?と思う今日この頃。
しかしまぁ、続けていたら精神的にも肉体的にも持たなかっただろうなぁ~。

DTPの勉強会 特別編・第3.2回に向けての予習メモ
講師の松久さんのtwitterからの抜き出しです。

【予習1】このページの[内容]の部分は私が書きました。<ご参考リンク>も含めてご一読ください。 【DTPの勉強会 特別編・第3回】開催のお知らせ


【予習2】イラレで白のせ文字ロック&オーバープリントプレビューの条件。イラレ上の操作だけで文字を読む方法は?ネタバレなし、正解は… 【DTPの勉強会 特別編・第3回】開催のお知らせ


【予習3】今回の新ネタ「色空間(カラースペース)」GrayはイマドキはCMYKのKと同じだけど本来は違う。 【DTPの勉強会 特別編・第3回】開催のお知らせ  




【予習4】DeviceNは悪者ではない。この記述があるおかげでノセの自由度が高く。ノセとは分版処理の一種、から考えるオーバープリント。 【DTPの勉強会 特別編・第3回】開催のお知らせ


【予習5】Separationは1色のみの特色を指定する。他の色は0%ではなく「なし」なのがポイント。 【DTPの勉強会 特別編・第3回】開催のお知らせ




【予習6】カラースペースは具体的に、どの様に活用されているか、読んでおいてください。 【DTPの勉強会 特別編・第3回】開催のお知らせ



にある↓は必須だな。

オーバープリントと乗算の違いにまつわるお話

ネイティブ入稿とPDF入稿_20120704



今回、久々のセミナー参加です。業界外に身を置いているためDVD学習でOK!などと思っていたのですが、過去、購入したDVDはまだ見ていないのです。見ていたらblogネタにしてるw

2013年4月16日火曜日

情報デザインの立体円グラフ

久~しぶりにIllustratorを弄りました。いやもうホント情けないくらい忘れて四苦八苦(^^;A
情報デザイン絡みで触ったわけです。

日経ビジネス2012.12月号に日本の富裕層のグラフが出てました。写メを貼るのも何かと思いましてIllustratorでトレース↓著作権的には問題あるんだろうなぁ~)


グラフにいちゃもんをつける気はありません。世帯数および金額は末広がりに増えています。ただ一世帯あたりの金額がこのグラフでは分かりません。富が偏在する米国や中国にこのグラフを使用すると実態を歪めてしまいます。捏造だといわれかねません。

所得格差は米国以上、1%の人々が40%の富を独占―中国

アメリカの中間層や富裕層がどのぐらいの割合で富を持っているかを説明しているインフォグラフィック動画です。秀逸です。ここで格差問題を論じると別な方向に行きますので論じません。


このやり方とは別に円グラフを立体的にするというやりかたもあります。
視覚的に分かりやすいかどうかは別として



↑こんな感じです。llustrator(イラストレーター)CS以降でこんな形の立体円グラフより


これですと資産別世帯をパーセンテージで分け、1世帯あたりの金額を高さで表せます。

マス層は約1235万、アッパーマス層は約3978万、準富裕層は約7294万、富裕層は約1億8947万、超富裕層は8億8000万が1世帯あたりの金融資産になります。ちなみにわが家はマス層に遠く及びません。


やってみました↓




Illustratorの3D押し出し・ベベルはアイソメトリック法-上面
押し出しの奥行きは1世帯あたりの金額を入力

でも最後は目見当で位置を合わせなければならないw
それでも米国ほどではないにせよ富の偏在がピラミッドグラフよりも顕著に分かります。

しかしまぁ、もっとスマートに作成できないもんかね。。。

2013年4月15日月曜日

適度な情報デザインの必要性

某blogにてベンチマークテストの棒グラフが上がってました。
20000基点のため非常に分かりやすい。(どのblogなのか、分かる人には分かるw)

省略棒グラフは限られたスペースで視覚的に変化、違いを伝えやすいためDTPでよく使用してました。

これで終われば良かったのですが、例によってググり癖が出てしまい、高木浩光@自宅の日記にたどりついてしまいました。

日常化するNHKの捏造棒グラフ


を正確に表すと

確かに違う印象を受けます。

NHKの棒グラフ描画システムが機械的に世論を狂わせている可能性



↑一部分の抜き出しは氏の言うとおりに視聴者をミスリードします。



他にもダメなグラフ例が挙がってました。

左端の棒が何万人くらいを示しているか、読み取れるだろうか?
↑遠近法を使用したデザインの棒グラフは他でもよく見かけます。


もはやグラフを使う意味がわからない。
↑「5年前の1.4倍」というテキストだけでは弱いということで使ったのでしょうか?


いったい何を読み取れというのか?←仰せの通りです。全く分かりません。


まぁ、そんなこんなで

を発注、手元に届きました。最近できた資格試験なのですね。

個人的には「情報デザイン」という言葉に違和感があるのです。データをデザインしたものが情報と把握してますので、やきそばパンのように主食+主食のイメージがあります。どうもここでは「情報デザイン」は図版を指しているようです。むか~し、リチャード・ワーマンに絡んで情報デザインの本を読んだ記憶がありますが、もう忘れてしまいました。試験を受けるは別問題として乗りかかった舟ですので、暇つぶしもかねてちとやってみます。